じいちゃん子だった俺が過去にじいちゃんに贈ったもので喜んでくれたもの。
小3の時に店(自営業)の伝票の裏に書いた表彰状だった。
親父にはこっぴどく怒られたが、じいちゃんは喜んでた。
昨日この世を去ったじいちゃんに表彰状を送ります。
表彰状、逸冶殿
あなたは102年という人生を走り続けました。
あなたは100歳まで店で働きつづけました。
あなたは生きることに貪欲でした。
あなたが99歳でペースメーカーを入れる手術に自ら挑んだときは誰もが驚きました。
あなたは親父やおじさん、おばさん達を生み育ててくれました。
あなたは俺が小さい頃、兄のいじめから守ってくれました。
あなたは俺が小さい頃、俺と一緒に兄を撃退してくれました。
あなたは俺が小さい頃、一緒に畑の世話をしてくれました。
あなたは俺が中2のとき、油絵のモデルになってくれました。
そのときの絵は未だに皆に褒められます。
あなたは俺が高2のとき、インターハイで優勝したことを誰よりも喜んでくれました。
あなたは俺が大学のとき、帰るといつも笑顔で迎えてくれました。
あなたは俺が入社した時、85年前に初めて給料をもらったときの話をしてくれました。
あなたは限りなく優しい人でした。
あなたは皆が集まるところが大好きでした。皆もあなたのところに集まるのが大好きでした。
あなたが今年の元旦に子供、孫たちの前で初めて歌った歌は最高でした。
あなたは俺のスーパーマンでした。
あなたは死ぬことで、俺に大人になれと言ってくれました。
あなたの孫で俺は幸せでした。
あなたの102年の全ての功績を称え、ここに賞します。